EXHIBITIONS
村松英俊「Return to Stone」
2025.11.21(Fri)-2026.1.12(Mon)
「石の時間、ものの時間、人の時間。
その掛け合わせの中で、作品が生まれる」
石がもつ悠久の時間と、人の営みが生み出した道具の時間。
そのあいだに横たわる記憶の層を、村松英俊は彫刻という行為で掘り起こす。
使われ、役割を終えたものたちは、石として再び息を吹き返す。
機能を失いながらも、存在だけが残り、
やがて過去と未来をつなぐ“時間の彫刻”となる。
「機能は停止するけれど、存在は残る」
古道具屋での偶然の出会い、あるいは手元で時間を重ねるうちに訪れる、
「そろそろ石にしよう」と思える瞬間。
その静かな決意が、化石化していく日常の断片を永遠へと導く。
『Return to Stone』──
“すべての起源は石にある”という思考のもと、
ものが再び石へと還る、その循環を見つめる。

村松英俊
1988年静岡県生まれ。2016年東北芸術工科大学大学院彫刻領域修了。モノや道具など既製品の一部分を大理石などの石に置き換え、モノの一部が石化した、或いは石がモノの形に物化したイメージの作品を制作している。主な展覧会に2025年個展『return to stone』(日本橋高島屋美術画廊X、東京)、2024年個展『time』(CANDYBAR GALLERY、京都)、2024年『マツモト建築芸術祭 ANNEX』(旧松本市立博物館、長野)、2023年『マツモト建築芸術祭』(松本市内各所、長野)がある。
art cruise gallery by baycrew’s
(アートクルーズギャラリー バイベイクルーズ)
- 住所
- 〒105-5503
東京都港区虎ノ門2-6-3 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー3F
SELECT BY BAYCREW’S内 マップを見る - 入場料
- 無料
- 営業時間
- 11:00-20:00(19:30Last entry)
- 休廊日
- 8/28まで休廊・8/29よりOPEN